結局、「私」の中身は社会にある概念の寄せ集めにすぎなかった。

記憶という袋の中にありとあらゆる観念や概念や価値観を詰め込んで、

その袋の中身である「思考＝私」だと勘違いしていた。

観念も概念も価値観も単なる創作物だとしたら、

「私」は幻想の産物であることとなる。

「私」と言う小説は過去の体験や知識を基にした創作物であり、

ただの幻想だった。

悟ったら、

完璧な人格者になるとか、聖人になるとか、

それは違う。

そもそも、悟る人格はいないし、

悟りとは、不完全さや不安定な世界について恐怖や不安が無いことだ。

いつか誰かに成ろうと思わないで。

貴方は貴方。

あるがままは、そのままで赦されていることを知ること。

ただ、ある、命を生かすのが正しい選択。

全ての出来事をあるがままにみて、

それらを全て許すとき、受け入れるとき、調和がもたらされる。

その感覚を育もう。