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空のように透き通った心をみつめて、あるがままへ。
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皆さん、魔境という言葉を知っているでしょうか?

禅や気功等の修行を通して悟りの境地に近づき、

意識の拡大や能力の開発によって逆に自我が増長される状態を指します。

禅は無我=自我がない境地を目指しますが、

能力が開発されたり、

意識が透明になっていくと、

反って自分が特別な存在であると思い込んでしまうのですね。

「悟り」は自他の区別や差別がないんだ、ということを体感するのですが、

皮肉なことに、「悟り」という得がたい意識に近づいた故に魔境に陥る人が後を絶たないようです。

クンダリーニの覚醒により神秘体験をした場合等も魔境に陥り易いのですね、

やはり能力偏重だと自分を神のように思ってしまい、

心のあり方や見つめ方、心をクリアー(透明)にすることを怠れば魔人となるのです。

実は、私もほんの少しこの状態に陥っていました。

自己弁護をしますと、

そんなに酷い状態ではありませんでしたが、

自分になにか特別な使命があるように思ったり、

この世で特別な存在だと思い込んでしまうようになっていました(笑)

この魔境の状態ですが、

能力の高い人ほど陥り易く抜け出しにくいと思います。

また、「悟り」を体感していなくて、

生まれつき能力がある方も魔境に近い意識を持っている場合があります。

私の能力は大した能力ではないので容易く抜け出せたのかもしれませんが、

また陥る可能性も否定できません。

魔境から離れるためと陥らないようにするには心のありかたを見つめ、

無色透明なマインドを持つ必要があり、

偏った思考(二元的思考)をニュートラルに戻す訓練が必要です。

皆さん、この世界をよく観てください。

多種多様の生物が地球上に存在し、

地球の環境を夫々が整え調和しています。

私たち人もその環境の中でしか生きられません。

社会も諸々の人や仕事で成り立ち、

お互いを補完しあっています。

優劣や区別、上下も差別もありません。

区別する力は人がこの世に生まれた古代から現代に至る過程で発明された力で、

本当は真実ではないのです。

霊的な能力者も普通の人々となんら変わりなく、特別な存在ではありません。

私達は世界を補完し補うために生まれてきていて、

一人一人が世界という有機体の一機能にすぎません。

そこに、優劣や区別があるように私は思えません。


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byガム

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中道とは、

ブッダが悟りを求めるため激しい修行の末に苦行によっては悟りは得られず、

また、極端な快楽主義によっても悟りは得られないことを覚り、

極端な修行ではなく、

中道(中間)の適正な修行こそ悟りに至る道だと発見して説いた思想です。

しかし、これは伝説的な意味合いも強く、ブッダ自身が語った言葉ではない可能性もあるそうです。

私が考えるに中道とは、

両極端な思考に陥ると覚りは得られないことを指していたのではないかと思います。

例えば、

善と悪という思考があります。

善という立場から悪を観ると、

悪行を為している人に怒りを感じます。

逆に、

悪という立場から善を観ると、

善行を為している人に怒りを感じます。

ブッダは苦しみの元である憎しみ、

怒り、悲しみ、恐怖等の根源を見つめ、

それを取り去る道を求めて釈迦族の王子の地位を捨てて出家しました。

中道とは単なる修行の方法論ではなく、

意識を中間に戻して世の中を見る道を指しているのではないでしょうか?

偏った思考は必ず対立する行為や思想に怒りを感じ、

それが争いの元になります。

ブッダの思想は一貫して争い(苦しみ)の元になる思考や行為を排除していますので、

二元的な物の見方は悟りに至る道ではないと悟ったのではないでしょうか。

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貴方は、怒ったり、悲しんだり、苦しんだり、喜んだりしますか?

まあ、

当たり前だよ、って返事が返ってくるでしょうね。

そう、感情がなければ人じゃないって思いますよね。

持っていて当たり前なんだと人は思っています。

でも、ちょっと待ってください。

その感情は本当に真実なのでしょうか?

成長していくうちに両親や祖母父、兄弟や友人、教師から受け継いだ概念や固定観念、

道徳や宗教観・・・

自己の眼を通して外界に写る現象が貴方の感情を成長させていないでしょうか?

人はいつの間にかそれが当たり前だと思い込んでいます。

例えば、

ある日家族の団欒の場所でニュースを見た父親が「○○って国は馬鹿な国だ」と言ったら、

その言葉を聴いた子供は”○○って国の人は馬鹿なんだ・・・”と思ってしまわないでしょうか?

逆に”○○をしている人に悪い人はいない”という固定観念を与えれば、

ああ、”○○をしている人は皆いい人なんだ!”と思ってしまいますよね。

しかし、

その”○○って国の人は馬鹿なんだ・・・”と思っていた子供が成長して、

その国に仕事で渡航したとします。

その成長した子供は、

その国で生活をしている人々を見てこう思うでしょう。

”心優しい人もいるし悪人もいる”

自分の住んでいる国と変わらない・・・

そしてこうも思うかもしれません。

”何事も体験してみないと判らない”と。

善悪良し悪しや道徳観は親や教育等で受け継がれていきます。

人はその固定観念を正しいと観て正邪を判断して感情を発生させます。

またここで例え話をしますが、

財産を取られた人と財産を奪った人がいたとします。

財産を奪われた人は奪われたという現象に”憎しみ”の感情を感じます。

財産を奪った人は奪ったと言う現象に”喜び”の感情を感じます。

そして、奪われた人が後に係争をして財産を取り戻そうとすると、

奪った人は奪った財産が持ち主に戻される現象に”憎しみ”の感情を与えるのです。

私の稚拙な文章では伝わりにくいかもしれませんね。

ただ、おぼろげでもいいですからこう思ってください。

感情は経験や体験を通して内的な思索により培われたもので、

外界に起こっている現象は本当は意味が付与されていないものなのです。

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カルマとはサンスクリット語で「行い・行為・業」という意味です。

「善をなすものは善生をうけ、悪をなすものは悪生をうくべし。浄行によって浄たるべく。汚れたる行によって、汚れをうくべし善人は天国に至って妙楽をうくれども、悪人は奈落に到って諸の苦患をうく。死後、霊魂は秤にかけられ、善悪の業をはかられ、それに応じて賞罰せられる」

上記の詩は古代インド、ガウタマ・ブッダ(釈尊)生存前より説かれていたヴェーダの思想で、

行為の結果が自分自身に返ってくることを言い表しています。

カルマとは行い、

行動、行為、言動を行ったときに発生する目に「見えないもの」と思ってください。

ところで、因果関係について仏教は業の永遠性を説いています。

業(カルマ)が因(結果)になるのは縁(条件)によるものであるとともに、

結果が現実に発生しなければその消滅は起こりえないという思想です。

また、

結果が現実に発生するのは条件次第であって、

負のカルマであっても作用によってその芽が出ない可能性もあります。

因果応報のその応報は因の働きをなす条件である縁次第であるともいえます。

そして、

その結果を生み出しているのは自らの手だとしたら、

その消滅も自らの手で為さなければカルマの解消は起こりえません。

人によっては「カルマは原因を生み出した人から返してもらうもの」と定義している人もいます。

また、「カルマは自分以外の人に解除してもらえるもの」と定義している人もいますが、

これは、大きな間違いです。

前述したように「消滅は自らの手で為さなければカルマの解消は起こりえません。」

原因が現実の行為なのだから、

自分の身で行う現実の行為でなければ解消は起こりえません。

ただし、

その原因を知ることはヒーラーもしくはヒプノセラピーによって探ることは出来ます。

探ることは出来ますが、その解消はあくまで自分自身の行為であり、

その原因は誤った見方によるものなのです。

そして、カルマの解消はその誤った見方を間違いだと認めて、

妄想、もしくは幻想だったと気づくことなのです。

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