私達は、移り変わります。

移り変わらず変容の無いものは生きてはいません。

全ての生命は生じては変化して消滅していくからです。

では、過去の自分と現在の自分を比較してみてください。

比較できるんだよなぁ・・・

例えば、アルファベットのAとAは比較の対象になりませんよね、同じだから。

じゃあ、なんで過去の自分と今、現在の自分は比較の対象になるんでしょうか？

過去の自分、今の自分。

過去と今の変化に「自分」と言葉を載せているだけなのかもしれませんよね。

それと、私だと思っている自分が過去と未来に分かれていると思い込んでいるだけなのかもしれません。

では、比較の対象になる事物は同等ではないんじゃないでしょうか。

だとしたら、過去の私と現在の自分は別の存在ということになります。

移り変わる人格は貴方そのものではないと思いませんか？

スクリーンに映し出される映像やプログラムは変化していきますし、

名称によって違いが確認できます。

名称によって違いが確認できる心や体は同等ではないはずです。

ゆえに、私達は無常であり無我なのです。

なぜなら、移り変わりが確認できる私と言う人格は、

これが私だと指し示される人格が無いからで、

移り変わるのであれば、指し示すことができないからです。

決してつかめない。

未来は未来のときにその瞬間であって、

またしても人は、目前にぶら下がる人参を追い続けるからだ。

なんて愚かな・・・

私はそこから抜け出せるのだろうか？

自己を認識している意識。

心が、心を観察したとき、自分だと思っていた心が、観察の対象となる。

私達は普通、観察の対象が自分から離れて存在していると思っているけれど、

心は何故、観察の対象になり得るのだろうか？

それは、一体なんなのか。

心とは？

私とは？

ただ、そのままでいい。

そのままの君でいいんだよ。

だから、不安がらなくてもいいんだ。

全ては、赦しの為にあるフィクションなんだから。